慢性的な痛みはなぜ治らない?その正体とは?

この記事でわかること

・慢性的な痛みが病名がなくても続く理由
・なぜ「異常なし」と言われやすいのか
・痛みを「原因」ではなく「状態」で捉える考え方

慢性的な痛みが続いているのに、病院では「特に異常はありません」と言われる。

その言葉に、どこか置き去りにされたような気持ちになったことはないでしょうか。

「じゃあ、この痛みは何なんだ」
「どこに相談すればいいんだ」

そう感じるのは、ごく自然なことです。

「病名がない=問題がない」ではない

医療の現場では、病名がつくかどうかが一つの区切りになります。

しかし、病名がつかないからといって、痛みやつらさが存在しないわけではありません。
慢性的な痛みの多くは、特定の病気というよりも、体全体のバランスや働き方の変化によって生じます。

「原因」ではなく「状態」に目を向ける

慢性的な痛みを考えるとき、「どこが悪いのか」という原因探しだけでは、行き詰まってしまうことがあります。

そこで重要になるのが、今、体がどんな状態にあるのかという視点です。

たとえば、

・神経が過敏になっていないか
・炎症が長引いていないか
・体が常に緊張したままになっていないか
・回復に必要な休息が足りているか

こうした状態が重なると、痛みは長く続きやすくなります。

神経が「痛みを覚えてしまう」ことがある

慢性的な痛みでは、神経が刺激に対して過敏になり、本来なら問題にならない刺激でも痛みとして感じてしまうことがあります。

これは、体が危険から身を守ろうとする反応が、過剰に続いてしまっている状態 とも言えます。

以前、当院の診察を受けた肺がん患者さんは、当院での治療を機に「今思えば、痛みが全部気のせいだったように感じる」というお声までいただきました。

ストレスや睡眠も痛みに関係する

痛みは、体だけの問題ではありません。

・強いストレス
・不安や緊張
・睡眠不足

こうした要因は、神経やホルモンの働きに影響し、痛みを強める方向に作用します。

「精神的な問題だから気のせい」という意味ではなく、心と体が同時に影響し合っている ということです。

薬だけで整えきれない理由

痛み止めは、今感じている痛みを和らげる助けになります。

しかし、

・神経の過敏さ
・体の緊張
・回復力の低下

といった背景そのものまでは、十分に整えきれないこともあります。

そのため、薬を使っても「根本的に楽にならない」と感じる方が少なくありません。

状態を整えるという考え方

慢性的な痛みに向き合うとき、大切なのは体が回復しやすい状態を取り戻すことです。

・休息が取れているか
・眠れているか
・緊張が抜けているか
・生活のリズムが崩れていないか

こうした点を整理することで、
痛みの感じ方が変わってくることもあります。

次に考えるべきこと

ここまで整理すると、慢性的な痛みは「一つの治療で解決するものではない」ということが見えてきます。

現在の医療では、薬だけに頼らず、複数の視点から状態を整えていくアプローチも行われています。

次の記事では、慢性的な痛みに対して現代医療でどのような考え方や選択肢があるのかを整理します。

まとめ

・病名がなくても、慢性的な痛みには理由がある
・重要なのは「原因探し」より「状態の把握」
・心と体の両方が、痛みに影響している

本記事は、Greeus Clinic Bangkok の医師による監修のもと作成しています。
一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療を代替するものではありません。
症状や治療については、必ず医師にご相談ください。

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