末梢神経障害に悩む、乳がん患者さまが語った医療大麻の力

Greeus Clinicにいらっしゃった患者さんへのインタビューを掲載します。
今回は乳がんを患い、抗がん剤による末梢神経障害に悩む患者さまへのインタビューです。

患者インタビュー:Oさん(40代・日本在住)
診断:乳がん術後の末梢神経障害
治療期間:2023年7月〜

がんが見つかったのはいつ頃ですか?

2023年の7月でした。
朝起きて、右胸が痛いと感じたんです。触ってみたら、明らかにしこりがあると思って。
すぐに病院を予約しました。

それで、生検をして、1週間後に4cmほどの腫瘍があると言われました。
診断は、乳がんステージ2でした。

治療はどのように進められましたか?

そこからすぐに、抗がん剤治療が始まりました。
3週間に一度の通院で、翌年の1月に手術を受けるまでずっと続きました。

髪の毛もたくさん抜けて、吐き気もひどくて……
「死ぬかもしれない」って本気で思いました。

その後、手術のあとも半年くらいは抗がん剤と、1ヶ月間毎日の放射線治療を受けました。

体重も37kgまで落ちてしまって、その頃は、毎日動けないような日々が続いていました。

現在も後遺症が残っていると伺いました。

はい。がん自体は消えたんですけど、抗がん剤の副作用で末梢神経障害が残りました。

手足のしびれやだるさが毎日あって、常にまとわりついている感じです。

痛みとどのように付き合ってこられましたか?

末梢神経障害のイメージ

医師からも、この副作用は「治る人もいるけど、治らない人もいる」と説明されていて、覚悟はしていました。
それでも、ずっと痛みやしびれがあるのはつらいです。

痛み止めの薬も出されましたが、その薬は2〜3回飲んだだけで副作用がひどくて。
二重人格になったみたいに家族に八つ当たりしたり、イライラが止まらなかったり、眠気も強くて…
『これは無理だ』と思ってやめました。

日本でCBDなども試されたと伺いました。

はい。CBDも試しました。多少サポートにはなるけど、はっきり言って吐き気には全然効かない

抗がん剤の副作用で一番つらかったのが吐き気なんですけど、CBDだけじゃ無理でした。

タイで医療大麻を使おうと思ったのはなぜですか?

このまま日本で、痛みを抱えてじっと過ごすしかないのかって思うとすごく不安でした。
そんなときにタイなら医療大麻が使えると知って、『もしかしたら自分にも効果があるかもしれない』って思ったんです。

でも、実は来る前は不安でした。
ぼったくられるんじゃないか?とか、治安は大丈夫かな?とか。
狂犬病の話なんかも耳に入ってきたので、衛生面も含めて心配でした。
けれど、思い切って飛び出すしかないと思ったんです。

実際に吸ってみて、どうでしたか?

空港まで、Greeus Clinicの中川さんが迎えにきていただけて、最初にウェルカムジョイントをいただきました。
それで、吸った瞬間、体がふっと軽くなったんです。
『あ、動ける!』って。これには本当に驚きました。

日本から痛み止めや睡眠薬を持ってきていましたが、一度も使いませんでした
旅の3日目に気づいたんです。
『あれ?何も飲んでない』って。
痛み止めを忘れてしまうくらい、体が楽になっていたんです。

動けるようになると、気持ちまで前向きになるんですね。
ホテルで休もうと思っていたのに、ジョイントを吸ったら「ナイトマーケットに行こう!」って気持ちに変わって。
体と心の両方が軽くなる感じでした。

当院発行の診断書は乾燥大麻の購入に使用できます

医療大麻オイルと、乾燥大麻の違いに関しては、こちらの記事で詳しくご説明しています。

タイでの滞在はどう過ごされましたか?

初日はナイトマーケットへ行って、翌日は朝市で朝ごはんを食べてショッピングモールへ。
友人がお土産をたくさん買って、その後クリニックに行きました。

診察を受けてから、夜はカオサン通りを散策しました。とにかく歩き回りましたね。
その間も、疲れを感じるたびにジョイントを吸って体を整えて、また観光を続けることができました。

3日目は朝6時に起きて観光しました。
天井がキラキラしているお寺に行ったり、奥まで進むと69メートルの大仏がいたり、とても印象的でした。
そのあともアイコンサイアムに行って、夜はホテル近くのセブンイレブンまで歩いて買い物しました。
日本では考えられないくらい、歩けて自分でも驚きました。

ワットパクナム

タイ料理もすごく合っていました。
辛いスープやハーブ入りの料理を食べると汗が出て、代謝が上がる感覚があって。

観光中食べたタイ料理

夜はぐっすり眠れました。
3泊しかできなかったけれど、本当に充実していて、とても楽しかったです。

診察を受けて印象に残ったことはありますか?

クリニックでは脈を取りながら診察されました。
日本だと「どこが痛いですか?」ってこちらが伝える形ですけど、
ここでは先に『食欲不振と不眠を治したいですか?』って聞かれて驚きました。
なんでわかるんだろう?って(笑)。

医療大麻オイルと、医療マッサージを勧められましたが、今回は滞在期間の観点から、以前から試してみたかった乾燥大麻の処方箋を書いてもらうことにしました。

診察の雰囲気や、実際にどんな流れで医療大麻が処方されるのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

帰国後の体調はどうですか?

帰ってきてからも調子がいいです。
痛みはまだありますけど、”動ける”ってわかったのが大きいですね。

前は痛みを感じると、横になってばかりでした。だけど、今は、午前中にスーパーに行って、昼に料理をして。
こんな普通の生活ができるなんて思ってもみませんでした。

以前は夜眠れないこともあったんです。
でも今は、しっかり動いているからか、夜はちゃんと眠れるようになりました。

さらに、タイ料理をきっかけに、ハーブにも興味を持てて、自分でも育ててみたいなという意識が沸いています。

今後やってみたいことはありますか?

またタイを訪れたいです。
今度は、もっと長く滞在して、オイルやマッサージ、ハーブサウナも試したいです。

医療大麻は、ただ痛みを和らげるだけじゃなくて、また動ける自分を取り戻すきっかけをくれました。
人生をもう一度楽しめるようになった気がしています。

こちらの記事から、他の患者さまの体験談も読むことができます。

まとめ

Greeus Clinicの診療は、症状のみに注目するのではなく、
体全体のバランスを「脈」「体温」「肌の色」などから丁寧に読み解くことから始まります。

不眠や食欲不振といった小さなサインの裏には、心と身体のゆらぎがあります。
その声を聴き取り、必要に応じて医療大麻オイル、ハーブ、マッサージなどを組み合わせ、その人本来の回復力を引き出していく。
これこそが私たちの医療です。

何よりも大切にしているのは、旅の中で患者さんに笑顔になっていただくことです。
笑顔は、健康にとっても非常に重要なんです。

今回のOさんのように、もう一度、前を向けるきっかけをお届けできることが、何よりの喜びです。

同じように悩んでいる方がいましたら、ぜひご相談ください。

※本記事は、患者さまの実際のご体験をもとに構成したものです。
効果や感じ方には個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。
医療大麻の使用は、現地法に準拠し、医師の診断・処方のもとで行われています。
ご自身の症状や治療については、必ず医療機関へご相談ください。

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