Greeus Clinic Bangkok 医師チームが所属するランシット大学とは?

Greeus Clinic Bangkok の医師チームは、タイでも有数の私立大学である「ランシット大学(Rangsit University)」に所属しています。では、この大学はどのような特色を持ち、どのように医療大麻研究へ取り組んでいるのでしょうか。


目次

ランシット大学とは

ランシット大学は1986年に設立され、バンコク北部のパトゥムターニー県に広大なキャンパスを構えるタイ有数の私立総合大学です。医学・薬学・公衆衛生学から、工学、芸術、国際学部まで幅広い分野を擁し、国際的な視野と実践的教育を重視している点が特徴です。

特に医学・薬学分野では、タイ国内外から高い評価を得ており、近年は 統合医療やカンナビノイド医療 といった先進分野にも注力しています。


医療大麻研究所の設立

2019年、ランシット大学はタイで初めて「医療大麻研究所(Medicinal Cannabis Research Institute)」を開設しました 。
この研究所では、以下の取り組みが行われています:

  • 大麻の栽培・品種改良(THC・CBD・CBNなど成分含有量に着目)
  • 抽出および精製技術の開発
  • 医薬品としての応用を想定した製剤化研究
  • 医療・政策に関する学際的研究

研究所は屋内栽培施設や抽出設備を備え、学内外の研究者と共同で研究開発を進めています。


医療大麻研究の成果

1. 抗がん研究

薬学部の研究チームは、THCとCBNがマウスの肺がんモデルで腫瘍増殖を抑制する可能性を報告しました 。
これはまだ動物実験レベルの前臨床研究ですが、カンナビノイドの中でも比較的研究事例の少ない CBN(カンナビノール) を明確に取り上げた点で注目されています。

2. 製剤化の試み

研究所では患者が使いやすい形態に焦点を当て、以下のような製剤プロトタイプを試作しました :

  • 口腔粘膜スプレー(速やかな吸収を狙った製剤)
  • オイル製剤
  • 口腔内で崩壊するウェハ錠
  • タイ伝統医薬のレシピにカンナビス成分を組み合わせた処方

これらは臨床試験や規制当局との協議を経て、将来的な医療現場での使用を目指しています。

3. 抽出・精製技術

研究チームは、超臨界CO₂抽出とフラッシュクロマトグラフィーを組み合わせ、CBD・CBN・THCを高純度で分離する条件を学術誌に発表しました 。
この成果は、製品の品質保証や標準化に直結する重要な一歩です。

4. 政策・制度設計研究

ランシット大学は、単なる基礎研究だけでなく、社会実装を意識した研究も行っています。
Delphi法を用いた「カンナビス管理モデル」の研究では、タイにおける医療大麻制度の未来像を複数シナリオで検討し、医療用途を優先しつつ政府・研究機関・民間が協力する進歩的モデルを提案しました 。


まとめ|Greeus Clinicとランシット大学の連携

ランシット大学は、基礎研究から製剤開発、さらには制度設計まで、医療大麻を多角的に研究する国内有数の学術機関です。
Greeus Clinicの医師チームがこの大学に所属していることは、当院の診療が 最新の学術知見と国際的エビデンスに裏付けられている ことを示しています。

当院では、ランシット大学の研究成果を尊重しながら、医師の管理のもと、適正かつ安全にカンナビノイド医療を提供してまいります。
前臨床段階の知見については、ヒト臨床試験による検証を待つ必要があることを明確にしつつ、患者様に安心と信頼を届けるクリニックであり続けることをお約束いたします。

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